比較

デジタルサイネージの料金比較:隠れたコストと公開価格一覧

主要なデジタルサイネージのソフトウェア料金と、導入時に見落としがちなハードウェアの隠れたコストを徹底比較。店舗やクリニックで導入する前に知っておくべき、価格の真実と法規制について解説します。

P
Pico Sign Teamデジタルサイネージをシンプルに
7分で読めます
ジムの受付カウンター上の壁に横一列で設置された3台のディスプレイ。同じクラブの赤と白のデザインで統一され、担当コーチと残り枠を含む今週のクラススケジュール、ゲストWi-Fiの案内、赤地に白抜きの会費表がそれぞれ表示されている。

デジタルサイネージのソフトウェアを比較する際、店舗やクリニックで実際に画面を稼働させるためにいくらかかるのか、正確な費用を把握する必要があります。しかし、多くのベンダーは画面数が増えた場合のコストを分かりにくくしていたり、必須機能を上位プランに限定したりしています。この記事は、2026年7月時点におけるデジタルサイネージの公開価格を検証したリファレンスです。

特定の製品を推奨するものではありません。各社の最低料金、最も安いプランで制限されている機能、そしてハードウェアに実際にかかるコストをありのままにリストアップしています。

検証済み価格インデックス(2026年7月)

以下の表は、7つのデジタルサイネージプラットフォームのコストを画面数ごとにまとめたものです。ベンダーが年払いのみを強制している場合を除き、月々の資金繰りを正確に把握できるよう、月額料金に基づいて計算しています。

ベンダー初期価格(1画面/月)1画面5画面10画面25画面最安プランで制限される主な機能ハードウェアの追加費用
OptiSigns$0(無料)または $10.00(約1,500円) (2026年7月確認)$10.00$50.00$100.00$250.00無料プランの制限: 画面からOptiSignsのロゴを消せない。ストレージとプレイリストの容量制限。Microsoft 365連携不可。画面分割不可。あり。(例: OptiStick は $99.99(約15,000円)、Pro Player は $349(約52,350円))。
ScreenCloud$20.00(約3,000円) (2026年7月確認)$20.00$100.00$200.00$500.00Coreプランの制限: プレミアムアプリ(Power BI、ライブビデオ)、高度なダッシュボード、再生証明ログ、QRコードの指標取得、SSO。あり。(例: PIXIプレーヤー は $65(約9,750円)、Station P1 Pro は $200(約30,000円))。
Yodeck$0(無料)または $8.00(約1,200円) (2026年7月確認)$0 または $8.00$40.00$80.00$200.00無料プランの制限: 複数画面不可。Basicプランの制限: Microsoft 365連携、データ視覚化、高度なスケジュール機能、APIアクセス、再生レポート。あり。ただし年払いの場合は無料のRaspberry Piが付属。(ハードウェア単体は $79〜$119(約11,850円〜17,850円))。
Juuno$5.00(約750円) (2026年7月確認)$5.00$25.00$50.00$125.00Businessプランの制限: コンテンツのシーケンス設定、再生証明レポート、セキュアなダッシュボードアプリ、優先サポート、APIアクセス。あり。(ソフトウェアはChromecast、Firestick、Raspberry Piなどの自前端末で動作)。
NoviSign$18.00(約2,700円、年払い) (2026年7月確認)$18.00$90.00$180.00$450.00Businessプランの制限: Zapier、Toast POS、PowerBI、SharePoint、ビデオウォールエディタ、IoTイベント、SSO、複数ユーザー管理。あり。(ハードウェア非依存。ChromeOS、Windows、Amazon Signage Stickに対応)。
Xibo$4.90(約735円) (2026年7月確認)$4.90$24.50$49.00$122.50Professionalプランの制限: 優先ヘルプデスク、SAMLサポート、拡張帯域幅、同時ダッシュボード表示、拡張監査ログ。あり。(クラウド版はCMSホスティング込み。自己ホスト型CMSは無料だが、Androidの買い切りプレーヤーは1台あたり $28(約4,200円))。
Pico Sign$4.00(600円、Starterプラン・5画面まで) (2026年7月確認)$4.00$20.00$80.00$200.00Starterプランの制限: 再生証明レポート、スケジュールのテンプレート、CECによる電源スケジュール、2人目以降のチームシート、10GBを超えるストレージ、4つ目以降のソーシャル連携。あり。(ソフトウェアはRaspberry Pi、ミニPC、Windows/macOS/Linux機などの自前端末で動作)。

ハードウェア調達の隠れたコスト

ソフトウェアのサブスクリプション料金は、費用の半分に過ぎません。クラウド上のCMSとディスプレイのHDMIポートをつなぐためにはメディアプレーヤーが必要であり、そこには明確な初期費用と人件費が発生します。

オープンソースのシステムや低価格帯のプラットフォームでは、Raspberry Piがよく使われます。カタログ上では、Raspberry Pi 5の基板は約 $60.00(約9,000円)です。しかし、現場の技術者によれば、必要な周辺機器を含めると実際のコストははるかに高くなります。実際に稼働させるには、基板に加えて保護ケース、安定したUSB-C電源、そしてOSを入れるためのmicroSDカードが必要です。これにより、実際のハードウェアコストは $90 から $135(約13,500円〜20,250円)に跳ね上がります。さらに、SDカードへのOSの書き込みやネットワーク設定を手作業で行う必要があり、1画面あたり15〜30分の作業時間を要します

こうした手間を省くため、業務用に特化した専用スティックを推奨するプラットフォームが増えています。Amazon Signage Stick($99.00、約14,850円)やScreenCloud PIXI($65.00)などは、起動すると直接キオスクモードに入り、連続稼働に耐えうる排熱処理が施されています。

民生用ストリーミング端末が失敗する理由

コストを抑えようとして家庭用の端末を店舗に導入すると、多くの場合失敗に終わります。一般的なスマートテレビ、Chromecast、Apple TVなどは、短時間の高画質なエンターテインメント向けに最適化されています。これらは、商業サイネージのような連続稼働を前提に作られていません。

家庭用端末は、大容量ファイルのキャッシュ処理が苦手で、熱暴走を起こしやすくなります。また、OSの自動アップデートやホーム画面の広告によって再生が中断されることも多々あります。最も致命的なのは、RDM機能がないことです。画面がフリーズした場合、CMSから遠隔で再起動の指示を出すことができず、スタッフが直接端末の電源を抜き差ししなければなりません。

日本市場における法規制とコンプライアンス

デジタルサイネージのコストは、各国の規制によって大きく変わります。日本市場は、ハードウェアのコンプライアンスが価格にどう影響するかを示す典型的な例です。

日本国内で販売または輸入される、コンセントから電源を取るすべての電気製品は、電気用品安全法に基づくPSEマークを表示しなければなりません。この規制では、ハードウェアが2つの厳格なカテゴリに分類されます。ACアダプターや大型の業務用ディスプレイなど、リスクが高いとされる特定電気用品には「ひし形PSEマーク」が求められ、第三者機関による厳格な検査や製造工場の監査が必要です一般的なモニターなど、それ以外の電気用品には「丸形PSEマーク」が適用されます

海外のハードウェアメーカーが単独でPSE認証を取得することはできません日本国内の事業者を輸入事業者として経済産業省(METI)に届け出る必要があります。この手続きを無視して未認証のメディアプレーヤーを輸入・使用すると、税関での差し止めや法的な罰則の対象となります。

次にすべきこと

プラットフォームを契約する前に、最初の12ヶ月間の総所有コスト(TCO)を計算してください。1画面あたりのソフトウェア月額料金に画面数を掛け、そこに業務用のメディアプレーヤーの初期費用を足します。また、最安プランで制限されている機能をよく確認してください。もしMicrosoft 365との連携、シングルサインオン(SSO)、または高度な再生証明レポートが必要な場合は、初日から上位プランの予算を確保しておく必要があります。

よくある質問

デジタルサイネージのソフトで一番安いのはどれですか?

[Yodeck](https://www.yodeck.com/pricing/)や[OptiSigns](https://www.optisigns.com/pricing)などは1画面向けの無料プランを提供しており、[Juuno](https://juuno.co/pricing)や[Xibo](https://xibosignage.com/pricing)の有料プランは1画面あたり月額5ドル(約750円)程度から利用できます。ただし、こうした低価格プランでは、機能やストレージ容量、外部データ連携が大きく制限されることがほとんどです。

デジタルサイネージには専用の機器が必要ですか?

はい、安定して稼働させるためには業務用のメディアプレーヤーが必要です。一般的なスマートテレビやApple TVなどの家庭用端末は、長時間の連続再生に必要な排熱処理や、遠隔から端末を管理する機能が備わっていません。

デジタルサイネージの再生機器(STB)の価格はいくらですか?

デジタルサイネージ専用に設計された業務用のメディアプレーヤーは、一般的に65ドルから100ドル(約9,750円〜15,000円)程度です。複雑なデータ表示や4K出力に対応した高性能モデルになると、200ドル(約30,000円)を超えることもあります。

用語集

CMS
コンテンツ管理システムの略。画面に表示するコンテンツのアップロード、スケジュール設定、管理を行うための中心的なソフトウェア画面です。
キオスクモード
端末を単一のアプリケーションのみが継続して動作する状態に固定し、ユーザーが裏側のOSを操作できないようにする機能です。
RDM
リモートデバイス管理の略。離れた場所から物理的なメディアプレーヤーの状態を監視し、更新や再起動を行うための機能です。
PSEマーク
日本国内で販売または輸入される、コンセントから電源を取るすべての電気製品に義務付けられている安全認証マークです。

出典

  1. Pricing | OptiSigns Digital Signage
  2. Home page – OptiSigns
  3. Products – OptiSigns
  4. Digital Signage Software Pricing - ScreenCloud
  5. Introducing PIXI - ScreenCloud
  6. Best Digital Signage Software in 2026: 10 Platforms Compared | Brix Digital Signage
  7. Yodeck Digital Signage Pricing Plans | Free Players Included
  8. Digital Signage Pricing from $5/Screen/Month | Juuno
  9. Digital Signage Pricing
  10. Xibo Pricing | Cost Effective Digital Signage Solutions
  11. Raspberry Pi vs Amazon Signage Stick for Digital Signage: Which One in 2026? | Brix Digital Signage
  12. PSE Certification for Japan - MPR Japan Certification
  13. PSE MARK | PSE Certification for Japan | C-PRAV
  14. (FAQs) about Japan’s PSE Four Product Safety Laws
  15. CE marking — European Commission
  16. Using the UKCA marking — GOV.UK

執筆者について

P
Pico Sign Teamデジタルサイネージをシンプルに

Pico Sign は、デザイナーがいない現場でも使えるデジタルサイネージソフトウェアを開発しています。画面の企画・運用・活用について、プロダクトをつくる側の視点で発信しています。

テンプレート

完成デザインから始める

ライブラリのデザインはすべてブラウザで編集できます。文字を変えてロゴを入れれば、その日のうちに画面へ出せます。

実際の画面で試してみる

スライドをつくって、プレーヤーをペアリングするだけ。数分で配信を開始できます。

はじめるスクリーン1台あたり月額¥600から · 初月50%オフ · いつでも解約できます。